2020.06.25
コラム
季節柄、気になる空模様ですが
本日は気象情報についてお話したいと思います。
空港や航空路における気流の乱れ、霧の発生や台風の接近などは、飛行機の運航に影響を与え最悪の場合は航空事故を引き起こすおそれがあります。
そこで各飛行場では気象状況の監視・予想を行い、適時、的確に飛行場実況の観測気象報、飛行場予報・警報などを提供しています。
次に日本時間4月10日午後3時の神戸空港と大阪空港の航空気象定時観測気象報を示します。
さてさて問題です。このデータからどういう情報が読み取れるでしょうか?
⑴ 神戸空港
METAR RJBE 100600Z 35010KT 320V030 9999 FEW035 SCT070 15/M02
Q1020 RMK1CU035 A3013
⑵ 大阪空港
METAR RJOO 100600Z 33015KT 9999 FEW030 15/M01 Q1020 RMK 1CU030 A3013
答え
両空港とも北北西の風がやや強いものの、雲はほとんど無く視程も良好で、着陸に支障が無い事を示しています。
大阪空港の気象データを解析すると、次のようになります。
100600Z:観測時刻は10日 協定世界時の6時(日本時間の15時)
35010KT:風は350度方向から10ノットの速さで吹いている。
9999 :地上の卓越視程は10Km以上
FEW030 :雲量1/8~2/8の雲が観測地点の上空3,000フィートに存在
15/M01 :気温はプラス15℃ 露点温度はマイナス01℃
Q1020 :気圧は1,020ヘクトパスカル
RMK :リマークス
1CU030 :1/8~2/8の雲の量は1/8で、雲の形は積雲
A3013 :高度計規制値の気圧は、30.13㏌Hg
機長の出発前の確認事項の中に「当該航行に必要な気象情報」という事項があるのですが、この気象情報から
神戸空港或いは大阪空港に向かって、到着時に着陸できるかどうかを判断する重要な情報となり判断力が求められます。
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